神田古本まつりが始まります

実家の両親曰く、

「珈琲は他人に入れてもらったほうがおいしいねん」

とのこと。普段は父と母がランダムに相手のぶんを淹れてあげるそうなのですが、たまに帰省すると「あやちゃん、パパとママのぶんの珈琲も淹れて!」と私が朝の珈琲担当になっています。

母は「コーヒーマシンがあれば楽なのかなぁ」とぼやきつつもいまだ我が家には導入されぬまま。きっと「高いから」とか「そこまで使わないだろうから」くらいの理由なのでしょうが、
やっぱり機械じゃなくて、「他人の淹れた珈琲のほうがおいしい」、その感覚はなんとなくわかる気がします。
珈琲にしろ、料理にしろ、別の誰かの手を介したもの特有のぬくもりや思いやりはやはり存在するし、わたしたちは意識的にではなくともその微妙な味わいの異なりを感じとっているのではないでしょうか。

オーナーの三輪徳子さんが、ドリップの練習の時に、「同じ豆やブレンドであっても、珈琲を淹れる人によって微妙に味が違う。それぞれのドリップする珈琲に個性があることがうちの良さでもある」と教えてくれました。それはマニュアル通りの味や機械的な「パーフェクト」よりも、ずっと魅力的なことに思えます。
まだまだ修行中ではありますが、私なりのとびきりおいしいトロワブレンドをお届けできるよう、丁寧にドリップしてお待ちしております。

また、10月25日からは神田古本まつりが開催されます。古本まつり開催期間中の日曜日(27日、3日)も営業いたしております。ぜひお立ち寄りくださいませ。

学生スタッフ 高階

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