帰る家があるだけで幸せです

こんにちは、学生アルバイトの大原です。

私ごとですが、およそ二年間働いたトロワバグも二月に引退し、四月から社会人になります。

オーナー及び他のスタッフ、何よりお客さんには大変お世話になりました。
心から感謝申し上げます。

そんな訳で、最近は毎日のんびりしています。ですので、適当に頭に浮かんだ事を少し書かせていただきます。

最近ニュースを見ていると、ついつい暗くなるような話ばかりです。

あの国で、あの街で、新型肺炎の感染者が増えている。高齢者の自動車事故、内定の取り消し、〜の開催が延期、などなど。

「一寸先は闇」なんて短い言葉が世相を的確に表している感じがして嫌になります。

それでも、あるTV番組を通して明るくポジティブになれる発見がありました。

“ハイパーハードボイルドグルメリポート”という番組です。

簡単に説明するとグルメ番組で、特集する食事が少し特殊なのです。

元少女兵の飯、メキシコ系ギャングの飯、ヨーロッパを目指す不法難民の飯、聞くだけで食欲と好奇心がそそられます。

“ヤバい奴らのヤバい飯を通してヤバい世界のリアルを見る”というコンセプトのもと、メディアが伝えてくれる事だけでは理解できない、彼らの素顔を食を通して発信する番組です。

毎エピソード、僕らとはかけ離れた生活をしている彼らから学ぶことが沢山あるのが本当に面白いです。

中でも、同番組のプロデューサーである上出遼平さんの言葉が僕には刺さりました。

「幸せを手に入れるスキルではなくて幸せを感じるスキルを磨く」

この番組で特集される人達は、厳しい環境で生活し、明日生きている事さえ保証されません。だけれども本当に幸せそうなのです。”Are you happy?”という問い掛けには笑顔で”Yes”と答える人が多く、驚きます。「仕事をして、ご飯を食べて寝られるから幸せさ。」「僕はいつも笑顔だから幸せなんだ。」とか、高い生活水準の中で僕らが放棄してしまっている幸せを彼らは確実に拾っているのです。

「幸せを感じるスキル」とはこの事です。
身の回りにある小さな幸せを確実に捕まえることができれば、今日も明るい出来事の方が多いのではないでしょうか。

もう、一寸先は春です。

千鳥ヶ淵の桜を見ては、神保町で一杯の珈琲なんてのもいかがですか。

不安な時代、温かい珈琲に心と身体を委ねてみるのもいいかもしれません。

これからは客としてお隣に座らせていただくと思うので、よろしくお願いします。

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